2004 年リリースの楽曲。アルバム「ユグドラシル」収録。電車での別れの情景を歌ったモノですが、アップテンポで軽いビートに乗せて語られます。「僕」と「君」が分かれていく瞬間ですね。同じテーマで違う楽曲も沢山ありますが、バンプのこの曲は、「僕」の涙にもかかわらず明るい曲調で進んでいきます。かえって別れの情景を際立たせていますね。
世界樹(ユグドラシル)を冠したこのアルバムは、名曲が沢山ありますね。「乗車権」とか大好きだなぁ。車輪の唄は、チャリンコで2ケツして駅に向かう二人を描きますけど、描かれているのは二人だけ。朝焼けの情景が一瞬歌われますけど、さみしさが溢れていて素敵だと思います。
電車で遠くの街に行くという「君」。その描き方が券売機の一番遠くの駅というのはすごく素敵な描き方ですね。遠くだよなってことがわかりますからね。対比するのが入場券か。とどまる「僕」と遠くへ行く「君」。単純に別れの情景を描くのではないところに藤原氏のセンスが光りますね。